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2022年1月10日

介護の解像度を上げるメディア「介の解」へようこそ。

このメディアについて紹介します。

介護の解像度を上げるとは

皆さんの「介護」のイメージは、どんな感じでしょうか。

全く知識のない方であれば、あまり良いイメージを持っていないと思います。

「大変そう」「下の世話」「給料が安い」「人手不足」・・・

こんな感じのイメージでしょうか。

当メディアでは、この良くないイメージを良くするために一つの仮説を立てました。

「介護」という言葉の解像度が低い

介護の世界は具体的な中身が見えづらいという性質を持っています。施設の中は外から見えないし、在宅でも家の中は見えませんから。

そのためイメージが先行しやすいです。

具体的なことが良くわからないのに、イメージが存在します。どこかで見聞きした情報。それが全てになっています。

そこで、こんな仮説を立てました。

イメージする解像度が低いから悪く見えてしまうのでは? 悪いイメージが先行しているのではなく、良くわからないから不安になるのでは?  逆に、細部にわたって具体的な情報が多くなれば、不安が解消されて良いイメージに変えられるのでは?

と。

そのためには、広く浅くではなく、できるだけ細かく深くしていく必要があります。

例えば、「介護とは?」といったときに、三大介助である「食事・入浴・排泄」と説明するのではなく、食事だけに絞って、さらに細分化して説明していく。そうすることによって解像度を上げていく。ひとつひとつのことを鮮明にしていく。

解像度が低いまま食事介助をすれば、誤嚥(食べ物が誤ってノドや気管に入ってしまう事故)を起こす可能性がありますし、注意しなければならないポイントがたくさんあります。そのひとつひとつを明確にしていきたい。

その結果、家族の誰かに介護が必要になった時、すぐに対応できる状態を作っていきたいと考えています。

介護の周りにあるもの

ただ「介護」と言っても非常に広義で、三大介助のような「身体的介助」の他に、買い物や料理、食事、洗濯のような日常的な活動を支援する「生活支援」が多く、そうならないための「介護予防」も含まれます。

また、最近では先端テクノロジーにより介護の負担を減らす技術なども注目を集めていますし、政府は人材不足の介護職の待遇改善など政策においても、最新のニュースに目を向けていかなければなりません。

さらに、「介護保険」という医療や年金と同格の"社会保障"制度について、どんな支援をどのように受けれるのかも具体的にしておきたい。

「介護する側」と「介護される側」それぞれに役に立つように、情報を伝えていきたいと思います。

アップデートしよう

白黒テレビがカラーになり、ブラウン管が液晶になり、ハイビジョンがフルハイビジョンに、4Kが8Kになったように。

2000年に介護保険制度が始まり、今ようやくブラウン管のカラーテレビくらいのイメージになってきました。かつて認知症が痴呆症と呼ばれた時代は終わりました。もう老人福祉施設は姥捨山ではなくなり、社会的インフラとなっています。

介護職でもない限り、ハイビジョン並みのイメージは一般にはまだ出来上がっていないでしょう。

当メディアではそこを少しずつアップデートして、身近に介護が必要になった時すぐに具体的な対応できるように、より多くの人にお届けできるように発信していきます。